医院概略

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診療時間
平日(月曜~金曜)10:00~19:00
第1・3日曜日9:00~17:00

歯周病治療例

歯周病治療(非外科処置)

Q.歯槽膿漏(しそうのうろう)がひどくて悩んでいます。

毎朝起きると、口の中が気持ち悪くて不快です。仕事が忙しくて疲れた時には、歯が浮いて痛み、左肩が上がらないようになり、気を失ったこともあります。私は、高血圧で心臓もよくないので、歯科治療が恐くてなかなかいけませんでしたが、最近これではいけないと思うようになりました。近くの歯科では歯槽膿漏が進んでいるので、歯ぐきを切開して治さないといけないといわれました。なるべく、体に負担がかからないような治療法で治すことはできないでしょうか?(50代、女性)

A.歯槽膿漏(歯周病)は、外科処置をしなくても治る場合もあります。

歯周病の病状大きく軽度、中等度、重度に分けられます。

図1

通常、中等度以上の場合、歯周外科処置の対象となりますが、当院では、徹底したプラークコントロールプログラムにより、そのような場合でも外科処置をせずに治療ができる場合もあります。

当院のプラークコントロールプログラムの特徴は、以下の4つです。

 (1)その患者さんに合ったプラークコントロール法の徹底指導と生活習慣の改善

 (2)プロの衛生士による完全なるPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning:専門的機械的歯面清掃)

 (3)デリケートな処置が可能な感圧機構の超音波スケーラ-を用いた歯肉縁下歯石の除去

 (4)特殊な薬剤を用いた歯根面の無毒化              

これらを確実に実行していくことにより、中等度以上の歯周病であっても、外科処置をせずに歯周組織の健康を取り戻すことは可能なのです。典型的な症例を以下に示しますが、初診時の歯周ポケットは、4~7mmと深く、口臭も強く、痛みがあるためブラッシングができない状態でした。図1でいうと中等度以上の歯が大部分でした。この方は高血圧症と心臓病の持病があるため、長年歯科医院に行くことをためらっていたということでした。患者さんのお気持ちを考慮して外科処置は避け、まずはプラークコントロールプログラムを徹底して実施しました。患者さんの積極的な協力もあって、半年後には歯周病は完治し、体に負担をかけることもなくお口の健康を取り戻すことができました。

このような非外科的処置が成功するための重要なポイントは、以下の3つです。

 (1)患者さんが歯周病について十分理解し、生活習慣とプラークコントロール法を改善する。

 (2)プロ意識のある衛生士によるプラークコントロールの専門的サポート。

 (3)歯周病に影響を与える全身的な病気のコントロールと適正な薬の選択
  (高血圧や心臓病の薬の中には、歯周病を悪化させるものがあります)。   

今回の症例も、以上の3つのポイントがうまくいって、快適なお口の状態を取り戻すことができました。患者さんは心身共にリフレッシュし、元気になったとお喜びのご様子です。現在、治療後12年を経過しますが、全く問題ありません。

あなたも、手遅れにならないうちに、歯周病を徹底して治療していただける歯科医院で治療なさることを強くお勧めいたします。

治療前

治療後

治療後は歯肉は、ブラッシング時にも出血することなく、歯周ポケットも2-3mm程度となり、完全に健康な状態。 しっかり噛めるようになり、元気に仕事ができるようになりましたとお喜びのご様子です。

重度の歯周病・咬合不全・歯科恐怖症・嘔吐反射(上顎)の治療例

歯周病で歯が自然脱落し、噛めなくなり、ご来院なさった。検査の結果、全ての残存歯に中等度〜重度の歯周病と動揺が認められ、重度の咬合不全を呈していた(治療前画像)。また、歯科恐怖症と嘔吐反射が強く、極力歯を残してほしいと強くご希望なさった。更に、経済的な問題もあり、一部健康保険を使用した治療を希望された。まず、歯周内科的治療(薬の内服)と並行して、プラークコントロールプログラムにて、歯の周りのバイオフィルム(バイ菌の膜)を丁寧に除去し、極力急性炎症を抑えた上で、保存不能の歯の抜歯と仮歯、仮義歯(入れ歯)を同日に装着しました(治療中画像:上顎は嘔吐反射が強く、入れ歯は下顎のみセット)。その後、傷の治りとともに、仮歯、仮義歯を調整し、両側下顎臼歯部にインプラント治療を実施しました(治療後画像)。上顎の仮歯と下顎前方部の仮歯は、経済的な配慮により他院(友人の保険医)で治療することになりました。治療後は、歯周病のコントロールも十分達成し、噛めるようになって、健康になったとお喜びのご様子です。

治療前

治療中

治療後

歯周病治療(歯周組織の再生・回復)

Q.最近、インターネットで薬(エムドゲイン)を使った歯周病治療(再生療法)について知りました。数年前より、歯周病と診断され近くの歯科医院で歯のクリーニングを定期的にしてもらってはいますが、どうもすっきりしません(特に奥の方)。もし、そちらでその治療ができるようであればご相談したいのですが?(42歳、女性)

A.歯周病には様々な段階があり、中等度以上の歯周病では、ただ単に一生懸命ブラッシングをしたり、歯のクリーニングを受けたりしてもなかなか治らない場合があります。そのような場合、歯周外科処置が必要となりますが、炎症などによる歯周組織の破壊が大きければ、再生療法の適応となります。そしておっしゃるように、最近の進んだ歯周病治療の中の一つにエムドゲインを用いた再生療法があります。エムドゲインはスウェーデンで開発された薬で、当院では5年前(1999年)から適応症を選んで本薬を用いた再生療法を行ってまいりました。治療結果は下に示しますが、正確な診断と処置を行えば、確実な歯周組織の再生が得られる予知性のある治療法の一つといえると思います。

歯周病は重症になってしまうと、この再生療法も適応困難となってしまいます。手遅れにならないうちに、まずは詳しい検査をお受けいただくことを強くお勧めいたします。

治療前

50代の方で、随所に6mm以上の歯周ポケットが認められ、X線検査でも歯周病による骨の破壊・吸収が顕著であった。 

治療後

徹底したプラークコントロール・プログラムを実施した後、エムドゲインを使用した歯周組織再生療法を実施した。

上のX線写真の如く、治療後は良好な歯周組織の再生が認められ、歯もしっかりとしてきた。現在、治療後18年が経過するが、全く問題はない。

エムドゲイン